本作はコンピュータRPGではあるが、ルールや世界観はテーブルトークRPGそのものである。分かり易く例えれば、ドラゴンクエストと桃太郎電鉄をかけあわせた様なルールのゲームである。
幻想的な現象がおりなす架空の世界で、プレーヤーが中世の騎士になって、剣と魔法で魔物や魔王と戦う。
双六のようなマスの上を、レベルに応じた歩数内で自由に往来できる。村や町のマスやダンジョンのマス、泉や森のマスなどがある。
王様からの命令で、プレーヤーらが誰が一番早く王様の願いを叶えられるかを競争する。
基本的にどのシナリオでも同じで、ボスを倒した者が勝者となる。
最大4人まで参加可能である。1~3人で遊ぶ場合は残りの足りないプレーヤーをCPUが受け持つことになる。また、4プレイヤー全てをCPUに担当させるプレイも可能である(自動的に進む、観戦モード的内容になる)。
テーブルトークRPGは参加者が会話と鉛筆などを使って進めるものだが、本作はゲームマスターの役をゲーム機が請け負ってくれる為、スムーズに遊べる。全てコンピュータ処理で処理してくれる為、紙と鉛筆も不要である。
ファミリーコンピュータのゲームソフトは粗悪なソフトウェアの多さが顕著にみられ、粗悪なソフトがクソゲー愛好家の中で批評される中、このゲームソフトの悪評はgoogleで検索しても特にみられない。現在の小学生に勧めても充分楽しめると思われる程の素晴らしい出来栄えである。
シナリオ開始前に、 何日間(ターン数)遊ぶかを決めることになっている。 1~99日までの間で、好きな日数(ターン数)を選択できる。55日程度が的確である。
参加者は4人まで参加可能である。 与えられた最終目標を参加者の中で誰よりも早く達成できたプレーヤーを勝ちとする。 自分が誰よりも早く最終目標を達成する為なら どんな手段を使っても許される。 協力し合っても良いし、他プレーヤーを攻撃して倒しても良い。 仲間になった勇者を売っても誰からもお咎めが無い。 他プレイヤーが敵と戦闘中に自分が乱入して倒して、 経験値とお金を山分けさせることもできる。 この様に、お互いに競い合ったり、 時にはプレイヤーが他のプレイヤーを攻撃できる所が 桃太郎電鉄のルールと似ている。
ターン制である。 参加者全員がそれぞれ一回ずつ行動したとき、1日(1ターン)と数える。 1日(1ターン)ごとにレベルに応じた歩数だけ双六の様なマスの上を往来できる。 双六の様な直線と直角の交差で出来ている道の上だけを進めるのであって、 通常のRPGの様に縦横無尽に歩けるわけではない。 進んだ先では特定のイベントが発生する場合がある。 敵との戦闘では1日だけでは倒しきれず、倒すまでに数日もかかる。 倒しきるまでの間に他のプレーヤーが戦闘に割り込んで協力して敵を倒すことも可能。
決闘が可能。 他のプレーヤーと同じマスにとまった場合、そのプレーヤーと決闘が可能。 負けたほうは経験値が下がる。レベルダウンもありうる。
最終的にプレーヤーの誰かがボスに止めを刺した時点でゲーム攻略完了となる。 もし、ゲーム開始前に指定した日数以内に最終目標を達成できなかった場合は、 バッドエンドとなる。 しかしプレーヤーに罰を与えるような厳しいものではない。 温かく優しく終わるバッドエンドである。
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