ゲーム市場がファミコンからスーパーファミコンに代替わりしつつあった当時、ファミコンのハードの性能を最大限に生かした本作品は、ファミコン末期の傑作の一つとして数えられている。
発売・開発のクレジットは任天堂であるが、出発点は任天堂ではない。多機種への移植や、他作品へのキャラクター出演などを切望しているファンは少なくないが、権利関係がやや微妙なために難しいとみられていた。
しかし、当時参加していたプログラマの江渡浩一郎の自宅で著作権譲渡のための押印が押されていない覚書らしき書類が発見された(はてなダイアリーの日記)。後に任天堂がジョイメカファイトを商標登録した(商願2007-011664)が、関連は不明である。
ある所に、ロボット研究者のリトル・イーモン博士とイワン・ワルナッチ博士がいた。ところがある日、ワルナッチは研究所の7体の戦闘用ロボットとともに姿を消してしまう。その後、ワルナッチはTV放送を通じて全世界に宣戦布告、世界侵略に乗り出す。
イーモンは最後の望みをかけ、カンサイへ修行に出ていたお笑いロボットの『スカポン』を研究所に呼び戻し、戦闘用ロボットに改造するのだった。
プレイヤーが味方ロボット(イーロボ)を操作し、敵ロボット(ワルロボ)を倒す対戦型格闘ゲーム。対戦型格闘というジャンル自体がまだ新鮮であった当時としては、「格闘ゲームの一つ」と言うよりは「ストリートファイターIIの影響を受けて作られたゲーム」と言うことが出来る。しかし、それまでの格闘ゲームになかった斬新な点も含まれ、現在の格闘ゲームに多少なりとも影響を与えている。
クエストモード(一人プレイ)では、1ステージにつき8体(最初のステージのみ7体)のワルロボが存在し、この7体を倒すとボス戦となり、ボスを倒せばステージクリア。計4ステージをクリアすればゲームエンド。
イーロボは合計8体で、どのイーロボでどのワルロボと戦うかは自由に選択できる。
最初のステージではイーロボは1体(スカポン)のみであり、ワルロボを倒すごとに各ワルロボがイーロボへと再改造され使用可能となる演出がされている。なお、最初のステージをプレイできるのはゲーム初プレイ時のみで、一度クリアした後は2ステージ目以降のステージしかプレイできない。(ちなみにオプション画面からゲームデータをリセットすることができる)
ステージボスを倒した後に、各ワルロボを倒した最後の1撃の映像が順にプレイバックされる演出がある。これのために、なるべく格好良い倒し方を狙ったり、決め技を統一したりといったユーザーこだわりの遊び方が生まれた。
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