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赤毛の剣士アドル・クリスティンが主人公の冒険ファンタジー。『I』・『II』におけるイースの冒険から3年ほど後の物語で、ドギの故郷フェルガナ地方において、この地に伝わる魔王ガルバランの謎に迫る。原典とされるアドルの冒険日誌は『フェルガナ冒険記』。前作までとは大きく異なり、アクション要素を前面に押し出した横スクロールARPGとなった。

発売当初の販売タイトルは『WANDERERS FROM Ys』(イースよりの放浪者)と外伝的な物であり、なおかつ『YsIII』の文字を含んでいない。これは本作が『I』・『II』の舞台である「古代王国イース」とは直接関係がなく、またシステムも大きく変わっていて続編と言うよりは外伝に近い事に因る。ただし『YsIII』は副題としてオープニング中には表示されており、また通称としてもよく使われていた。

その後PCエンジン (PCE) CD-ROM²への移植の際に、メインタイトルを『イースIII』に変えられて以降は全ての移植作品で『イースIII』が主題となっており、機種によっては元々の主題『ワンダラーズフロムイース』を副題としている。なお、基本的には全てが同一の作品の移植作品であり、機種間の差にタイトル名に因る共通性は無い。

前作までとは大きく異なるゲームシステムとなっているが、これは完結してしまったドル箱シリーズ『イース』を継続するため、『ドラゴンスレイヤーVI』として開発されていた作品を転用したと言われている。

なお2005年にファルコムよりWindows向けに販売された『イース -フェルガナの誓い- (F) 』は、『VI』のシステムを使いこの『III』をリメイクした作品である。

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